トイレの水が止まらない時に役立つ！水を止める方法とは

止水栓を止める

「トイレが故障したかも」と感じたら、まず止水栓を止めましょう。
通常はトイレタンクの横に、壁の中からトイレタンクに接続する給水管がむき出しに取り付いています。
その給水管の途中に、止水栓が設置されています。
ウォシュレットを使用している場合は、もともとの止水栓に分岐金具が付属しており、そこにも止水バルブがついています。
ウォシュレットのバルブと止水栓は間違え安いので注意しましょう。
タンクのないタイプのトイレの場合は、止水栓がわからないこともあるので、そんな場合は家全体の水道栓を閉めましょう。

トイレタンクのフタを開ける

修理を開始する

大体の場合、タンク内の水位を確認することで故障の原因が判明します。

水位が上だった場合、ボールタップを確認する

オーバーフロー管よりも水面が上である場合、タンク内の水が多すぎる状態です。
タンク内の水位を制御している「ボールタップ」の状態をチェックしましょう。
ボールタップの劣化や故障している可能性が考えられます。

水位が下だった場合、ゴムフロートを確認する

オーバーフロー管よりも水位が下である場合、ゴムフロートがしっかりしまっていないために、便器内に水が常に流れ出している状態にあります。
まず、ゴムフロートの鎖がからまっていたら、絡まりをほどき、適切な長さに調整して、ゴムフロートがきっちり閉まるように直しましょう。

ゴムフロートの交換をする

古いフロートバルブを外すために、まずレバーについているチェーンを外します。
チェーンは、溝に引っかかっているだけなので簡単に手で外せます。
チェーンとの接続と、オーバーフロー管との接続を外すと、古いフロートバルブを外すことができます。
新しいフロートバルブを付ける際は、外したときと逆の手順で付けていきます。
まずはオーバーフロー管に取り付けてからチェーンに引っかけ、長さの調節もします。
チェーンが長いと、フロートバブルが小さく開き、流す水の量が少なくなり、チェーンが短いと、フロートバルブが大きく開き、流す水の量が多くなります。
節水のためには、チェーンが長いほうがよいのですが、流す水の量が少なすぎると、便器の中のものが流れにくくなるので、ちょうどよい水量に調節しましょう。

修理が終わったら止水栓を開ける

部品の交換、修理が終わったら止水栓を開け、タンク内に水を流して、作業完了です。
水が溜まったら、レバーを動かして水を流してみます。その後、流れ出していた水が止まっていれば修理は完了です。

タンクの水が流れる仕組み

タンクの水が止まらない原因を知るには、トイレの水が流れる仕組みを知っておくことが近道です。
トイレは、タンクの横に位置するレバーを引くと水が流れます。
これは、レバーに鎖でゴムフロートが連結していて、レバーを引くことでゴムフロートが上がり、タンクの水が便器内に流されるからです。
レバーの位置が元に戻ると、ゴムフロートが下がり、タンクの水が流されなくなります。
また、タンク内にはボールタップといい、水の量を調節する仕組みがあります。
これは、タンク内の水位が下がったとき、これに比例して浮玉が下がることでタンク内に給水し、水位が上昇するとともに浮玉が上がると給水が止まるものです。
このボールタップの異常で、給水がコントロールされなくなったときに、タンクの水があふれてしまわないように、オーバーフロー管がタンク内の水位を調整しており、この管からは一定の水位以上になった水が、便器に流れるようになっています。